リウマチで腫れ痛みがある関節へのサポーターしてもいいですか?

他の鍼灸院に1年間通院したけど、リウマチの痛みや腫れがよくならないという方が来院。

関節を見せてもらうと、両手首、両膝、両足首がサポータでガッチリ固定されている。

前の鍼灸院では何も指摘されていないようでした。

薬を飲んでも痛みが続くため、サポーターをすれば楽になると思い着けはじめたとのこと。

これはリウマチではやってはいけないことです。

昔は問題なかったのですが、今は病院でもサポーターやめてくださいと指示を出します。実際、うちの患者さんの中でもそのように主治医に言われた方がいます。

もし、サポータを着けてもいいという医者がいれば、それはもう古い話です。

目次

関節をサポーターで固定すると起きること

サポータで固定すると、

関節の血流低下→関節拘縮

結果、関節の動きが悪くなり、関節の隙間も狭くなり関節液が入らない。

その結果、関節は固まり動かすたびに痛みが出る。

動くと痛みが出ため、じっとしていることが多くなる。

運動低下により新陳代謝の低下により、内臓の働きが悪くなる。

そうなると、飲んだ薬は胃腸が吸収できないし、全身に薬の成分が届かない。

リウマチは悪化、薬が効かないため腫れや痛みが続きリウマチが悪化。

むち打ちの首のコルセット、最近見ませんよね

腰でも首でも同じですが、サポーターはやらない方がいいです。

首にコルセットを巻いた人、最近見かけないと思いませんか?以前は見かけたら、むち打ちかなと思ったものです。

これ、今はやってはいけないんです。

コルセットつけると、首を動かしませんから筋肉が固くなり悪化します。

どうしても痛い人でも3日まで。その後は、外してもらいます。

抵抗されましたが、説明すると理解していただき、サポーターを外してもらい全身と内臓に整える鍼治療で薬が効く身体作りと関節周囲の筋肉を緩めることをしました。

すると、3ヶ月後には痛みはなくなり、歩行も普通にできるようになって、落ちていた筋肉も元に戻りました。

XJapanも首にサポーターをつけていますが、テレビの撮影やコンサート以外でも着けているのでしょうか?

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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