先月、私の鍼灸院のホームページにあるメールフォームに愛知県の方から問い合わせを頂きました。
内容は、「リウマチです、薬を飲んでいません、他の鍼灸院で治療を受けていますが、痛みや腫れが取れません何かアドバイスください」というもの。
こういう問い合わせは時々あるのですが、う~ん非常に困りますね。腫れの状態も血液検査のデータも何も見ていないのに「アドバイスをくれ」と言われても「わかりません」としかお答えできません。
なぜ分からないのか理由をかんたんに書いて「来てください」と返信しました。
その後、何の連絡もなしです。
治療についての問い合わせならお答えできるのですが、自分の症状についてどうすればいいかという質問は難しいものがあります。
本当にアドバイスが欲しければ、治療を受けにきていただいたらいいのに、こういう質問のメールの人のほとんどは、来ることがありません。残念ですが仕方ないですね。
福井県から来院 数値はいいのに痛い
そんなメールもありましたが、コロナウイルスで騒がれている中、はるばる福井県から車で2時間かけて、リウマチでお悩みの方が来院されました。
以前書いていたアメブロを見つけて、すぐ「ここに行こう!」と決めたとのこと。
遠方の方だったので、40分ほどの説明と1時間の鍼治療の「遠方プラン」を受けていただきました。
状態はCCP抗体、RFが不明ですが、その他の血液検査のデータはまったく問題がありません。
CRP.MMP-3ともに血液検査のデーはでは、普通の人と同じです。
しかし痛みがあるため、この先、徐々に悪くなるのではないかと不安だったという。
こういうケースは、結構多いんですよね。
メトトレキサートを飲んでも、ロキソニン、プレドニン飲んでも痛みが消えないんですよ。
では、どうすればいいのかといえば、「末梢組織レベル」の治療ではなく「脳レベル」の治療が必要となります。
つまり、急性痛と慢性痛を分けて症状を考えないとよくなりません。
今回、来院された方は違いますが長い間、薬を飲んでいて腫れや痛みが取れないという方は「体性自律神経反射を介した内臓調整」の鍼治療を行う必要があります。
こういう専門的は話をできるだけ分かりやすく40分説明させていただきました。
説明後、本当に来てよかったといっていただけました。また、医者は説明してくれませんでしたとも。
これは、保険診療では限界がありますから、説明」したくてもできないという事情もあるし、膠原病内科の先生に診てもらっているのであれば、また「痛み」というものは分野が違うため説明も難しいと思います。
痛みの仕組みを理解すれば痛みは軽減する
痛みには情動が大きく影響します。
心理状態、性格などのパーソナル面が加わることで痛みさらに強く感じるようになります。
最近の研究でも「痛みの教育」を患者さんに行うことで痛みを軽減できるとの研究報告もあり、痛みの教育の必要性がいわれています。
遠方でないけど、話をじっくり聞きたいという方でも「遠方プラン」を受けていただくことはできます。(事前に予約が必要)
それと、コロナウイルス問題が落ち着いたら。「痛みを知ろう、リウマチ、痛みセミナー」みたいのもやっていこうと思います。
「無料説明会」やらないのですか?との質問もありますが、こちらは今後行うことはありません。
理由は色々あるのですが、無料という形でやるとよくないですね。