最近、シェーグレンの鍼灸治療の問い合わせが続きます

最近、シェーグレンでお悩みの方からの問い合わせが続く。

ぼくの鍼灸院にはシェーグレンだけで通院されている方は1人だけですが、リウマチの方でシェーグレンを併発されている方は、3~4人いたはずです。

リウマチはシェーグレンを併発することが多いですが、シエーグレンでリウマチを併発というケースはほとんどないといわれています。実際、ぼく自身もシェーグレンの後にリウマチになった人というケースは診たことがありません。

シェーグレンに限らず、どんな病気でもそうなのですが、薬は飲みたくないので鍼灸で何とかならないかという相談が多い。(漢方でよくなる質問も多い)

このような相談へのぼくの答えは、「リウマチ、膠原病(エリテマトーデス、シェーグレンなど)を発病してしまったら薬は使用しなければいけない」になります。

症状がでてしまったら、これはどうすることもできません。風邪も同じで、風邪になってから葛根湯だけで治そうとする人がいますが、葛根湯は風邪かな?というひきはじめに効果があるものです。風邪になっててしまえばもう遅いのです。

西洋医学のお薬を飲みながら葛根湯を使うことはいいと思います。咳や鼻水、熱などの風邪による不快な症状を抑えたほうが、自己治癒能力の発動が期待できます。

この「自己治癒能力を使うって病気を治す」というものが多くの人が使い方を間違っているように思います。意味を取り違えていたり、やり方がズレていたりしている人をちょくちょく見ます。

「自己治癒能力」「自然治癒能力」の正しい考え方と使い方の説明は、長くなるのでまたの機会に書きます。

少しだけ説明をすれば、自己が弱っていては自己治癒能力は起きないということになります。

さて、話が戻りますが、リウマチや、膠原病を薬を使わなくてもいい場合は、境界線レベルギリギリの方で主治医が薬を飲まずに様子をみましょうと、いった時だけです。

このような場合は、まず鍼灸治療を試してみるのも1つの方法だと思います。よくない検査結果がでているのに勝手に薬を飲まない選択をされた方は私の経験からいえば、みなさん悪化しています。 素人判断は危険です。

薬を使う、使わないというどちらかを選ぶのではなく、薬と鍼灸など補完医療と薬を同時に行うという選択をする方が少ない。

薬を使いたくない方は副作用が怖いようですが、であれば、鍼灸治療を使って内臓の機能を高め、自律神経が安定させればよいだけのことです。

体のバランスが整った状態であれば、役目を終えた薬はしっかり体から排泄させることができます。薬と鍼灸の両方をやれば、一段進歩した治療になるのですが、まだまだ理解してくれる方が少ないのが現状です。 もっと多くの方が理解して頂ければ、薬の副作用で苦しむ方も減り、少ない薬の量で症状を安定させることもできるのですが。

 

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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