リウマトレックスは抗がん剤、副作用はあるの?

病院で詳報される、抗リウマチ剤MTX「リウマトレックス®カプセル2mg」一般名:メトトレキサート)を飲むことに不安を感じる方も多いと思います。

ネットで調べると怖い内容も書かれています。

 

事実、MTXは抗がん剤を薄めた薬です。

副作用もそれなりにあるお薬です。

 

MTXは、1999年に日本でも使用できるようになりました。

この薬のおかげで関節の変形を抑えることが可能になり、リウマチ治療も大きく変わりました。

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効果的だけど、その分副作用も強い

そんなMTX、効果が高いですが、その逆の効果も当然高いわけです。

つまり、副作用が強いのです。

 

MTXは、免疫を強力に抑制する薬ということもあり、

感染症をはじめ、血液、リンパなどに重篤な症状を起こす危険が高いのが特徴です。

副作用には、肺障害、骨髄障害、肝障害、感染症増悪等がよく知られており、

最近もB型/C型肝炎ウイルスキャリア患者の再活性化による重篤な肝障害に関する使用上の注意の改訂もありました。

悪性リンパ腫になると医師から聞かされる

最近、来院されている患者さんが、主治医からMTXの副作用を説明されたそうです。

「この薬は悪性リンパ腫になる可能性が高いので、長期の使用は危険です」

 

この患者さんはリウマチを発病して2年ほど経過されています。

早い段階から私の院に来ていただいていたため、当初、手足の関節の痛みや腫れが強かったのですが、

順調に回復し現在、リウマチの痛みはまったくない状態です。

 

主治医が、「MTXをもう飲まなくていいですよ」言ったので、今は飲んでいません。

生物学的製剤のみです。

薬を使わないのも危険 変形のリスクも

MTXは副作用が怖いから飲みたくない、という方もいると思うのですが、

飲まないという選択は、副作用よりも危険なことです。

 

1か0かで考えるのではなく、副作用が出ない身体作りを考えればいいのです。

副作用が出ない身体作りはどうすればいいのかといえば、東洋医学、鍼灸でしょう。

リウマチ因子が出ているだけの方や初期の初期の方であれば、

薬を使わず東洋医学・鍼灸だけでリウマチをよくすることも可能ですが、

腫れや関節破壊が進んでいれば、薬を使用しなければなりません。

薬の効き目をよくしたり、副作用を抑えることが鍼灸の守備範囲になります。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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