リウマチの痛みで足を引きずりながら歩き、仕事も休んでいた。

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リウマチの痛みが悪化…原因はストレス?

長年リウマチの治療を続けている方でも、環境の変化やストレスによって症状が悪化することがあります。実際、10年間通院されている患者さんが、6ヶ月前から徐々に痛みが増してきました。

それまでは最小限の薬で安定していましたが、痛覚過敏やアロディニアが起こり、日常生活にも支障が出るように…。リウマチの痛みは単なる関節炎だけでなく、神経の影響も大きいのです。

リウマチの専門医でも難しい「痛み」へのアプローチ

リウマチは内科や整形外科の分野に属しますが、実は痛みへの専門的なアプローチを得意とする医師は少ないのが現状です。

リウマチ患者さんの多くが「リウマチ=痛みがあるもの」と認識していますが、痛みの原因には複数の要因が絡み合っています。

そのため、一般的なリウマチの治療では痛みを根本的に取り除くのが難しい場合もあります。

注射治療と鍼灸の併用が効果的

今回の患者さんも、通常の治療だけでは痛みが軽減せず、関節の損傷も疑われました。

そこで、新規の患者さんを受け付けていない関節注射の名医に特別にお願いし、治療を受けることに。その結果、足関節への注射をした翌日には痛みが軽減し、普通に歩けるようになりました。

しかし、注射の効果は数日で弱まってしまうため、ここで鍼灸治療を併用することにしました。

リウマチの薬と鍼灸は相性が良い!

リウマチの薬は炎症を抑えるために有効ですが、根本的な治癒には自己治癒力を高める必要があります。ここで注目されるのが鍼灸治療です。

鍼灸は血流を促進し、自己治癒力を高めることで、リウマチの痛みを和らげる効果が期待できます。しかし、この有効な組み合わせはまだ広く知られていません。

まとめ:リウマチ治療は薬だけじゃない!

リウマチの痛みにはさまざまな要因が関わっており、薬だけでは対応しきれないこともあります。

今回のケースのように、関節注射と鍼灸を組み合わせることで、痛みを抑えつつ自己治癒力を高める方法も有効です。

もし「リウマチの痛みがなかなか改善しない」「薬だけに頼らず治療したい」と考えている方は、鍼灸治療を試してみるのも一つの選択肢かもしれません。

リウマチの痛みと向き合う新しい方法として、鍼灸治療を取り入れてみませんか?

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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