腰の痛み、坐骨神経痛の最新の考え方

毎年、開催されている 「鍼灸専門臨床研修会」に参加してきました。今回は腰痛・腰下肢に対する鍼灸治療というもの。

痛みがある部分に鍼をすればよくなると考える方も多いと思います。

しかし肩でも腰でも痛みを感じている部分が原因でないことがほとんどです。

今回の研究会では、腰痛の痛みの原因となる部分を探しだし、正確に鍼を打つことを学ぶという内容です。

鍼治療によって期待できる効果は以下になります。

・痛みの抑制系を活発にさせることによる痛みの緩和。
・筋肉の緊張をゆるめる
・神経血流も含む、局所、広範囲の循環改善

この3つがよくなれば期待できる効果としては、腰痛、下肢痛、下肢の異常感覚の改善や運動麻痺、知覚麻痺の改善が期待できます。

今回の講師の井上先生の講義は3回参加してみてよく分かったのは、触診で適切なポイントを探し、正しいやり方で鍼治療をやらないと効果が落ちるということ。

研修会は、講義だkではなく実技もあり、2人ペアーとなって鍼を打ち合います。

少数人数なので、講師にポイントが合っているのか確認できることはとてもありがいたです。


治療を受ける側にもなるため、鍼を打たれる患者さんの気持ちも理解できるので、勉強になります。

痛みの原因となる筋肉が深い部分にあることもあり、こういう場合、マッサージや整体では難しいと思います。やはり鍼治療が必要ではないでしょうか。

鍼灸というものは古い考え、つまり「東洋思想」というものが治療のベースになっているため、古い文献ばかり学んでいると考える方もいるのではないでしょうか。

もちろん、鍼灸師なので東洋思想的治療体系を学ぶことは大切なのですが、鍼灸を医療として考えるのであれば、現代医学の知識は必要ですし、最新の現代医学に基づいた考えも学ばないといけないと考えています。

臨床研修会に参加すると、研究から分かった新しい考えを学べます。自分が学生の頃とはずいぶん変わったなといつも参加して思います。 日々勉強あるのみです。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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