森田療法とリウマチ

森田療法のいいところは、神経症の人だけではなく、学校、会社での人間関係の悩み、会社での問題の対処の仕方、家族、社会とのかかわり、その他、生活の中で起きる様々な出来事に対処するために非常に役立ちます。

私は、鍼灸治療以外にも森田療法とインテグラル理論の考えを取り入れています。

「森田療法」と「従来からの西洋の心理療法」では、決定的な違いがあります。

西洋の心理療法は、神経症者が心の中の「不安や葛藤」を分析して、それを「異物」として、排除するように考えますが、森田療法では、神経症の不安や葛藤と日常人の不安や葛藤が連続と考えます。

つまり、その不安や葛藤をいくら除去しようと考えても、異常ではないものなのだから、取ろうとしても無駄と考えます。

不安や葛藤を作る、心理的メカニズムは異常ではなく、人間に最初から備わっているものと考えます。

100人の前で、はじめて話しをする機会があったとします。
ここで、緊張することは、いけないことなのでしょうか?

緊張せずに、話さないといけないのでしょうか?

森田療法的には、「緊張して当たり前!」 と考えます。

100人を前にして何も緊張しない人の方が、おかしいのです。

緊張して当たり前、それが人間です。
だから、緊張している自分を認めるのです。

絶対にやってはいけないのは、手に「人」という字を書いて食べるということです。(昔、金八先生がやっていました)

これは、緊張している自分自身を否定することになります。

だから、100人の前で話す時には、森田療法では、
「あるがまま」の自分を認めればいいのです。

「今日は大勢の前で話すことははじめてなので、緊張しています。分かりにくいところがあれば、何でも質問してください」

こう言えばいいだけです。

緊張している自分を隠すことはないのです。

ネットの情報を見ているリウマチをよくする方法として、「プラス思考になろう!」というものがあります。

リウマチがよくなることをイメージだとか、落ち込んではいけない、悩んではいけないとか。

私、これ大っきらいです。

すみません、はっきり言ってしまいました。
やっていた人がいたら、先にあやまっておきます(笑)

なんか、現実から目をそらしてるようで、なんだか違和感を感じます。

痛みがある時、悲しんで当たり前、
悩んで当たり前、辛くて当たり前です。

そんな「痛いの、痛いの飛んでいけ~」的はことをしていると、現実とのギャップで余計に痛みはでます。

痛みは腫れがでている現状をしっかり受け入れて、今必要なことをしていけばいいのです。

私の鍼灸院に来て頂いている方には、必ず血液検査のデーターの見方を覚えてもらっています。CRPやMMP-3は最低限知っておくべきです。

数値の意味を知らないで、リウマチが怖い、薬を飲みたくないというのは、
筋違いな話です。

数値が知っていることで、客観的に今の状態がわかります。

もし、CRPの数値がいいのであれば、痛みが出ても、それほど悩むことはないくなるはずです。

「痛いけど、血液検査のデータがいいし大丈夫」
「リウマチが進行していれば、2、3日で痛みが治るわけがない」

痛みを受け入れて、正しい知識があれば、
それほど悩むこともありません。

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この記事を書いた人

学生時代から鍼灸整骨院にて修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて、10年間勤務し、主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会 会員

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