妊娠希望の患者さん、生物学的製剤が効かないリウマチへの鍼治療

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患者

30代 女性

来院理由と症状

201X年5月に来院

201X年にリウマチと診断され、その2年後に生物学的製剤のエンブレムを開始。

症状が安定し痛み止めも使わない時期もあったが、エンブレム使用1年後には手足の関節に痛みや腫れが出だす。

エンブレムを週に2回に増やすが、あちこちの関節が変形しだす。

排卵前、生理前に症状が悪化するという当院のブログ記事を読み、自分と同じ症状だと思い、来院を決断。

妊娠を希望しているため、MTX(メトトレキサート商品名:リウマトレックス)は使用できない。鍼治療で痛みや腫れを取って欲しいとのこと。

CRP 不明(医師がなぜか出していない)
MMP-3  314,7

鍼治療と経過

手関節、手指、膝関節、足関節と多くの関節が腫れて動きが悪い状態だった。高額な生物学的製剤の費用を稼ぐために仕事もしているため、体の疲労も強い状態だった。

全身の緊張を取る必要もあり自律神経の安定のための鍼治療を行う。

痛みが慢性化しているので、脳内血流量も上げる鍼治療を行う。

肩こり、腰痛もあるため同時に鍼治療を行う。

考察

当初、通院していた病院ではなぜか、CRPを測定していないため、炎症の状態が分からなかった。

関節を触わりもしない診察に対して疑問を感じていたため、
病院を変え、新たに検査をした結果、CRPは3,20という高い数値であった。

変えた先の病院の医師は、今までのデータを確認してもどこにも炎症反応が載っていないため、
前の治療方針に対して疑問があると話されていたという。

鍼治療をスタートして痛みは徐々に軽減し2か月後には、CRPは、0,16になった。

生物学的製剤をしても効かない人の多くは
『薬が効かない体の状態』になっていることがほとんどだ。

これは西洋医学ではどうすることもできないため
東洋医学、鍼治療の役目になる。

鍼治療を行うことで体の状態は整い、正常に薬が効くようになる。

その後、出産もされ授乳での睡眠不足もあり、リウマチの症状が再発したが、
来院当初の状態ではなく、調子が悪い時だけ来院され鍼治療を受けて頂いている。

鍼治療後は痛みや腫れが軽減するのとこ。

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この記事を書いた人

学生時代から鍼灸整骨院にて修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて、10年間勤務し、主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会 会員

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