リウマチと膠原病のシェーグレンを同時に鍼治療で悪化しない状態に

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患者

50代 女性

来院理由と症状

2017年12月来院

2014年頃より、口が渇いたり色々な体の不調が現れる。


2015年には顔面神経麻痺、膠原病のシェーグレンを発症し、リウマチ因子の値も高くなったため、薬を使わずリウマチを治すという病院を受診し、漢方と鍼灸治療を8ヶ月間通院するが、よくならないため当院を受診した。

RF 708 CRP 0,06

治療と経過

鍼治療で全身の調節を行い、リウマチが活動しないための体作りを目指した。
手の強張りや痛みが出た時は対応し、悪くならない状態に戻した。

シェーグレンによる唾液の分泌が出にくい状態なため、
鍼治療とパルス通電治療を行なった。
1回の鍼治療で、唾液の分泌が出てるようになるため、
非常に楽になるとのこと。

シェーグレンによる唾液分泌、更年期障害によるホットフラッシュも同時に鍼治療を行う。

当院の鍼治療を受けて9ヶ月になるが、リウマチを発病せず、因子のみ高い状態を保っている。

考察

漢方と鍼灸でリウマチを治すという、ある病院から転院される方は多い。
多い時で、月に3名の方が来られる。

「リウマチをアトピーに変えて治す」という独自の理論で治療を行なっておられるが、過去、ここに通院していた患者は、今まで30人以上は診てきたが、全員、関節が破壊され手関節、手指は曲がり動かない状態になっていた。

リウマチが進行したならばは薬は必要だと考えている。


しかし、メトトレキサートは副作用が強い薬なので、少ない薬の量で最大限に効く体作りが必要だ。
そのために、鍼灸の併用が必要だと説明している。

初期のリウマチの場合であれば、発病しない状態にすることは、可能なことだ。

高速バスで片道2時間以上かけて月に1回、健康管理とリウマチの予防のために通院中していただいている。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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