・患者
女性 40代
・来院
2018年 4月
・症状と来院理由
2017年 11月にリウマチと診断される。
当初はMTX(メトレート)を6ミリ(3錠)服用するが、
症状に変化がないため、MTXを10ミリ(5錠)に増やす。
MTXを増やしても関節の痛みが取れず、
仕事にも支障をきたすようになったため来院。
発病当初は、他の鍼灸院を受診されていたが、
リウマチの知識がないようなので、当院に転院。
来院時の血液検査の数値
CRP 1,26
MMP-3 105,7
・治療と経過
数年前までプロのスポーツ選手として活躍されていたため、
膝関節や肩関節、頸椎を痛めていたこともあり、
リウマチによる関節の痛みと古傷による痛みとの判断が難しい状態だったが、
全身の緊張を取って、古傷を含めた治療を行った。
・同時に治療したポイント
首の痛み、腰(ヘルニア)、膝の痛み
(プロスポーツ選手時代に痛めた)
・使用した主なツボ
腎兪、棘上筋、棘下筋の圧痛点、風池
・考察
鍼治療をしたことで、手の朝のこわばり、違和感が軽減する。
薬の効き目が弱かった、鍼治療をスタートしてから効きだす。
肩関節の痛みは可動域は正常のため、リウマチではないと説明し
こちらも痛みは軽減し仕事も痛みを気にせずできるようになった。
リウマチと過去の故障による痛みを分けて説明し理解してもらうことで、
リウマチに対しての恐怖感が軽減したようだ。
痛みは不安感からも強く感じるようになる。
リウマチ、痛みの正しい理解で全体の痛みがよくなったと思われる。
通院3か月後の数値CRP 0,10