リウマチと年齢の関係|発症年齢や治療の進歩について解説
年齢を重ねると、体の変化を実感することが増えてきます。音楽家の坂本龍一も、かつてこんな言葉を残しています。
「20代の頃は体のどこも痛くなかったけれど、30代になるとどこかしらに痛みを感じる日が出てきた。40代になると痛む箇所が増え、50代になると痛くない日がなくなった。」
この言葉に共感する方も多いのではないでしょうか。実際、リウマチをはじめとする関節の不調は、年齢とともに徐々に気になり始めることがよくあります。本記事では、リウマチと年齢の関係、最新の治療法について詳しく解説していきます。
リウマチは「年寄りの病気」ではない!
リウマチと聞くと、高齢者の病気というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際には30代から50代の女性に多く発症し、決して高齢者だけの病気ではありません。

リウマチを発症してすぐの段階では、関節の違和感や軽い痛みを感じることがあっても、進行しない限り大きな症状は出にくいことがあります。しかし、時間が経つにつれ、関節の炎症や変形が進行し、年齢とともに痛みを強く感じるようになるケースが多いのです。
リウマチ治療の進歩と関節変形の防止
1999年、日本でもメトトレキサート(MTX)が認可され、2003年には生物学的製剤を用いた治療がスタートしました。これにより、リウマチの進行を抑える治療が飛躍的に進歩しました。
以前は、リウマチを発症した方の多くが、関節の変形を避けることができませんでした。特に20代で発症した方の中には、何度も手術を受けたり、手指の関節が大きく変形してしまったりするケースが少なくありませんでした。

現在では、早期に適切な治療を開始することで、関節の変形を防ぐことが可能になっています。痛みの軽減だけでなく、関節の機能を維持するためにも、早期発見・早期治療が非常に重要です。
70代でもリウマチを発症する人が増加中?
かつて、「リウマチは70歳を過ぎると自然に治る」と話す医師もいました。これは、加齢によって免疫機能が低下し、関節の炎症が収まることが理由とされていました。
しかし最近では、70代でリウマチを発症する人が増えてきているように感じます。これは、高齢になっても元気で活動的な方が増えたことが影響しているのかもしれません。加齢に伴う免疫の低下だけでなく、生活習慣や環境の変化も関係している可能性があります。
リウマチは早期発見・適切な治療が鍵!
現代では、リウマチは適切な治療を受けることでコントロールできる病気になっています。発症年齢にかかわらず、早期発見と治療の継続が大切です。
「関節が少し痛いだけだから」と放置せず、違和感を感じたら早めに専門医に相談することをおすすめします。適切な治療を受けることで、痛みを和らげ、関節の機能を維持しながら、より快適な日常生活を送ることができるでしょう。
薬単体よりも鍼灸を併用すると効果は上がる
薬だけの治療だけではなく、鍼灸を併用することで治療効果が高くなることは、様々な研究機関から発表されています。
リウマチの初期から鍼灸を併用すると悪化する可能性は低くなります。当院では初期のリウマチの症状から鍼灸を取り入れてドラックフリーになられた方もおられます。
鍼灸をご検討ください。
