リウマチの薬が効かない理由

Xでリウマチ関係のツイートをよくみていると、薬が効かないことでお悩みの方が目立ちます。

MTX(メトトレキサート)、プレドニンを飲んでいるのに痛みや腫れが取れないという。

なかには生物学的製剤を使用しているけど、まったく効果がないということをつぶやいている方もおられます。

ふつう、医師の診察によって薬を飲めば効果がありますので、痛みで悩むこともありません。

生物学的製剤は高額な薬ですから、使用すれば効果がでるはずです。

では、なぜ効果がでないのでしょうか?

目次

薬が効かない体になってしまった

読んでいて思ったのは、薬が効かない体になってしまった可能性が高いことです。

こういうことをいうと、怒る医療関係者もいると思いますが、薬は基本的に毒です。

薬と毒は表裏一体。

毒から作られたものが薬です。

薬の定義は、体に害を与えるものであれば毒で、体にいい働きをすれば薬になります。

毒を入れているわけですから、いつか副作用が起きるし、毒でもって体はダメージを受けます。

このような状態で薬が効くわけがありません。

メトトレキサートは抗がん剤

おもな副作用は、代謝の低下、肝臓や胃腸に負担がかかり消化吸収機能が低下など。

リウマチで使用するMTXは、抗がん剤を薄めたものです。

毒性も高く、細胞の活動を抑えているため体への負担は大きくなります。

体に負担をかけ続けていれば、薬を飲んでも体に吸収はできなくなるため効果も落ちて当然なことです。

薬で体に負担をかけるなら、その負担を軽減させることも必要ではないでしょうか?肝臓が正しく働けば、解毒することができ薬の副作用を減らすこともできます。

胃腸の状態が正常なら、薬をしっかり吸収し、薬の効果を最大限発揮させることもできます。

みなさん、症状を抑えることばかりで、体をいたわることを疎かにしているんじゃないでしょうか。

薬がリウマチを治すわけではありません

リウマチの薬に限らず、どのような薬でも同じことですが、薬で病を治すことはできません。

ただ症状を症状を抑えることをしているだけです。

結局、病を治すことは、自分しかできません。

よくいわれている自己治癒能力を使いながら治すしかありません。

薬も使うけど、自己治癒能力を高めることを疎かにしないことが大切なことだと思います。

私は鍼灸師なので、自己治癒能力を高めることが一番、得意なものは鍼灸だと考えています。

リウマチの標準治療と鍼灸を併用することで治癒効果が高くなることは、様々な研究機関の結果でもでています。

もっと標準治療に鍼灸を併用することが知れ渡れば、薬が効かないということで悩む方も減るのではないでしょうか。

私の鍼灸院には、医療従事者の方たちが多く来院されるのですが、医療関係者は薬の限界点、メリット、デメリットを知っているから、鍼灸を選択肢に早い段階から入れるのでしょう。

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載

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