■ 当院は、東京大学大学医学部付属病院リハビリテーション部鍼灸部門からの推薦を受けている鍼灸院です。
「先生はあえて、あの話はしなかったのでしょうか?」と、ある会場で開催された有資格者向けのリウマチセミナー終了後、質問を受けました。
何の話なのかさっぱり分からず考え込んでいると、「だからね、リウマチの人はね、大変ですからね」という。
もしかして、リウマチ気質のことですか?と答えると、「そうそう」という。
そのセミナーでは、終了後、他にも3人から同じような質問をされました。全員、私よりも年上の先生でたちでした。
リウマチになりやすい性格があるのか
私が20代の頃、リウマチになりやすい性格があるといわれていた。
リウマチには基礎性格があるのではないか、ある一定の性格の人がリウマチになりやすい
のではないかという研究がありました。
それは、リウマチになりやすい人は非常に陰性感情を抑圧したり、勝気な女性であるとか、女性の役割が嫌いだったりという傾向を持つというものです。
それらの特徴を「リウマチ性格」と呼び、それがリウマチになりやすい人の特徴であり性格ではないかという意見でした。
もちろん現在では、こんなことは否定されいますが、古い心身医学の教科書を見るとまだそう書いてあります。
リウマチの患者には気をつけろ!
私が20代の若い頃、先輩から「リウマチの患者には気をつけろ」と言われたことがあります。それは、怒鳴り散らすか、落ち込みがひどいか、のどちらか一方に偏った方が多かったからです。
今でも覚えていますが病院に勤務で、はじめて女性のリウマチの患者さんを担当した時、少し関節を触っただけで、「あんた、分かって触っているのか!」と、怒鳴りつけられたました。
私も20代と若かったため、信用できなかったとは思いますが、度が過ぎるほどのヒステリックな怒り方に驚きました。
この方は、病院の受付にも怒鳴り散らし、患者同士のトラブルも起こしていました。
このような方はリウマチの患者に多く、正直、リウマチの患者を診ることが嫌になっていました。
リウマチの苦しみで、喚いていた
当時は、この人は性格的に問題があるのではないかと思い、だからリウマチになるんんだと考えていました。(しつこいですが、当時はですよ)
今では、この方がなぜワーワー怒っていたか理解できます。それは、猛烈な痛みと関節破壊の恐怖からです。
メトトレキサートも生物学的製剤もありません。腫れを抑えることはできませんし、関節の破壊も食い止めることもできません。
痛み止め、ステロイドだけでは、痛みや腫れを一時的にしか抑えることができません。 関節の破壊などどうすることもできませんでした。
そのため、メンタル的にやられてしまい、ヒステリックになったり、落ちこんでしまったり、していたんんだと思います。
今では、研究が進んで、いい薬がたくさん発売されていますが、それでも、痛みというものはやっかいなもので、3ヶ月以上続くと脳に記憶されてしまうことが最近の研究で分かってきました。
痛みは情動によって強くなります。悩み事がある人は、痛みを症状以上にとても強く感じるようになります。
私が今、鍼灸院で取り組んでいることは、「痛みの教育」です。 痛みの仕組みや自分の症状を理解することで、痛みなを軽減させることができます。
リウマチ、痛みの理解でメンタルは改善します。最近は、こういう患者教育がとても大切なんではないかと思います。
20代の時に多くのヒステリックリウマチ患者さんに接していなければ、ここまでリウマチに興味を持つことはなかったと思います。そいう意味では感謝かもしれません。
リウマチになりやすい性格?まじめ、こだわりが強い人がリウマチになる?
リウマチになりやすい性格はあるのかについて、お話ししている私のyoutubeです。
もしよろしければご覧ください。
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当院は、東京大学大学医学部付属病院リハビリテーション部鍼灸部門からの推薦を受けている鍼灸院です。
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部物理療法(鍼灸)部門
■ 鍼灸大学、鍼灸専門学校、有資格者向けの講演活動の実績もあります。
関西医療大学にて東京大学医学部付属病院の鍼灸部門主任の粕谷先生との講演会
平成医療学園にて、鍼灸師、鍼灸学生向けのセミナー
■ 業界紙からの執筆依頼と取材経験もあります。
「難病治療に取り組む鍼灸院」として医道の日本誌に掲載
『医道の日本』誌に論文掲載
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